◆ 法隆寺の謎(五重塔)
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(2007/12/09 撮影)
法隆寺の境内にはまだ紅葉が残っており、五重塔とのコントラストが美しうございました。
梅原猛氏は、その著書「隠された十字架―法隆寺論」の中でこの五重塔に関するミステリーとして次のように書かれております。
先に石田(茂作)氏が塔の柱の下の礎石から発見された火葬骨と、心礎の仏舎利器に舎利がなかったことを七不思議の一つに数えている。いったいあの怪談じみた舎利は誰の骨であろう。そして心礎の舎利器に舎利がなかったとすれば、いったいそれはどういうわけであろう。
そしてまた、心柱が、土中へ入っていた中間に、三方から大きな石が柱にくい入るように置かれていたことが報告されている。この石は、はじめから置かれたのか、それとも一旦柱がくさったため新たに置かれたものか議論がある。はじめから置かれたものとすれば、わざわざ建物を危うくするようなそういう石を、なぜ柱にくいこませたか、はなはだ疑問である。
(中略)
塔には塑像がある。その塑像は傑作で、特に北面の涅槃像は奈良美術の最高傑作の一つである。そして、『聖徳太子伝私記』などによれば、塔の内面には地獄の像がつくられていたそうであるが、今はない。この外側にある四個の塑像と内側にあったという地獄の像は、いったい何を意味するのか。
(中略)
『資材帳』には、塔の高さを十六丈と報告しているが、実は十六丈はないのである。実測すると、全高三二,五六メートル弱、一〇,七四四丈なのである。
(中略)
大幅に塔は改造されたのであろうか。しかし、そのような改造の跡はない。よしんば改造したとしても、前の塔を約三分の二に縮めることは、建築学上から見て、全く不可能なことであろう。とすれば、塔は昔から十丈なにがしの高さであるのに、『資材帳』には十六丈と記されていたとしか考えられない。これは、いったいどういうわけであろう。塔にかんする最大のミステリーである。
いろいろありますね…。
※追 記:
この本の中では法隆寺に纏わるミステリーに対して梅原氏なりの解釈を述べておられますが、ここでそれを転載するのは控えさせていただきます。

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by uncleXML | 2007-12-13 06:38 | 紅(黄)葉
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